ちくわぶ大将軍の「140字じゃ言い切れない事柄」

ここに綴られてるのは、単なる田舎者のコンプレックスです。

ドナルド・トランプと橋下徹

毎度おさわがせのドナルド・トランプが、大統領就任早々やらかしてくれました。

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大統領に就任すれば、少しはまともになるだろうという予想を豪快にぶち破ってくれた、そんなトランプ兄貴に当然ながら、世界中から非難轟々。

その非難は真っ当なものではあるのだが、自分を大統領にしてくれた支持者のニーズを忠実に遂行しているトランプには蛙の面に小便だろう。

良識的リベラル派の批判の数々も彼の前には無力だ。

なぜドナルド・トランプはかくも強いのか?

それは、彼が「階層」を利用しているからである。

彼は自分を批判するメディアやリベラル良識派を、打倒すべきエスタブリッシュメント既得権益層)と位置づけ、彼らからの批判を「自らの既得権を墨守するエスタブリッシュメントからの攻撃」とし、自らをそれらと対峙する被抑圧者達の代表であると喧伝し、支持者を沸き立たせる。

それが彼の戦術である。

そしてまずい事に、批判者達はその図式を裏付けるかのように、トランプ支持者を蔑む言動を繰り返した。

ヒラリー・クリントンの「Deplorables」発言などはその最たるものだろう。

こういう政治手法、どこかで見たことがあるなと思ったら、そう、あの元大阪府知事大阪市長橋下徹のそれと極めて似ているのだ。

かつて彼が文楽を批判した時に、「良識派」から「橋下は文楽の伝統的価値を理解出来ない馬鹿」的な非難が噴出したが、この手の非難はむしろ橋下を喜ばせただけであった。

本当にトランプ政権を倒したいのならば、支持者達に憎悪の言葉を浴びせるのではなく、自陣営に包摂する方策を思案した方が得策だと思うのだが、如何?